  |
| 個人様へのお手伝い事例 |
Ｋ様からのご依頼事項は、以下の通りでした。
突然、英語のメッセージが大きく画面中央に出るようになり、背景の変更でも消えない状態になってしまった。
＝画像１
画面下のタスクバーにも英語のメッセージが出て、クリックすると、海外の何かのサイトに誘導されてしまう。
＝画像２
どうしたら良いのだろうか？ |
画像１：
中央に
「システムがスパイウェアに感染している。」
と言うメッセージが出現。
「削除するまでコンピュータを使うな」
とも書かれている。
背景の変更も出来ない状態となっている。
画像２：
「スパイウェアを削除するツールが見つかったので、インストールするように」
と言うメッセージバルーンが出る。
本来は、赤丸にバツのアイコンも出ない。
吹き出しの場所をクリックすると、削除ツールをダウンロードできると言うサイトへ飛ばされる。
【作業内容−０１：状況確認〜ウィルスチェック】
Ｋ様に、御使用の状況をヒアリング致しました。
パソコン購入時に無償で入っていた試用版のセキュリティソフトは、試用期限を過ぎてから随分経ち、使用期限後はセキュリティソフトは導入していらっしゃらない、との事。
また、チャットや音楽ダウンロード等で、多方面のサイトへ出入りしていらっしゃる事も伺いました。
この時点で、ウィルスやスパイウェア／マルウェア（＊１）に感染している可能性が大きかったので、ウィルスチェックから作業を開始致しました。
Ｋ様宅ではセキュリティソフトをお持ちでないとの事、また、検索するファイル数も多い事から、トップワンターキーにてＰＣをお預かりし、ウィルスチェックを実施致しました。
結果、合計26種類のウィルス（＝スパイウェア、マルウェアなど）が検出されました。
＊１：スパイウェア／マルウェア
スパイウェア：PC内に潜伏し、外部への情報流出を行なう、悪意のあるソフトウェアの事です。
マルウェア：不正で有害なソフトウェアの総称。今回は強制誘導し、特定のソフトの強制販売が目的でした。
【作業内容−０２：ウィルス除去】
まずはウィルスチェックソフトのウィルス削除機能にて、感染しているウィルスを除去致しました。
ただ、今回は、最新の除去ツールでも削除できないもの（＝今回、ご連絡を受けたメッセージを出すウィルス）がありましたので、直接ＰＣのレジストリ（＊２）を書き換え、不要ファイルを削除致しました。
＊２：レジストリ
Windowsの基本情報や各種設定情報の事。
これを悪意を持ったウィルスが書き換えると、予測のできない事態に陥る事もあります。
【作業内容−０３：正常状態確認〜納品、コンサルタント】
再度ウィルスチェックを実施し、当初２６あったウィルスがゼロとなった事を確認しました。
ＰＣの再起動やインターネット接続を実施し、ご相談を頂いた当初の問題や、新たな問題が発生しない事を確認致しました。
 
併せて、簡単ではありますが、状況説明と対処内容を整理した資料を作成し、Ｋ様宅への納品時にご説明させて頂きました。
また、納品にあたりましては、セキュリティソフトウェアの導入を強くお勧め致しました。
【こぼれ話】
多くのウィルスは、それを駆除するためのソフトウェアも瞬時に発表されるものです。
ですので、通常であればウィルス除去には、そんなに多くの時間を費やすものではありません。
しかし、今回のウィルスは割と最新のもので（こんなものは次々と出ないほうが良いのですが）、流通しているソフトでは対応が不可能でした。
なので、一度は、ＰＣを全て初期状態に戻す、クリーンインストールをお勧めし、ご了解を頂いた後に実施しようかとも考えましたが、元来の探究心（？）から、日本だけでなく、海外のあらゆるサイトから情報を収集し、どこのレジストリをどのように修正すればよいか、本当に削除すべきファイルは何なのか、を探し出し実施致しました。
結果、調査・分析・実施が特殊作業（＝作業時間も徹夜！）となってしまいました。
通常であれば、特殊技能料金を頂戴する所でもあるのですが、私自身にも大きな勉強となりましたので、作業料金につきましても、今回は大幅に「勉強」させて頂きました。
当日の様子は→こちらにも掲載させて頂きました。
（「かつしか地域づくりネット」のブログにリンクしています）
→お手伝い事例その２へ
→お手伝い事例その３へ
→個人のお客様ページへ
→トップページへ
|
|
